◆シルバーのお話


銀は古くから幸運のシンボル、魔除けのお守りとして親しまれてきました。吸血鬼には銀の杭、狼男には銀の弾といわれているように不思議な力があるのかもしれません。
銀は誰にでも向く金属ではなく、その振動数によって引き寄せられた人にだけ影響するという話もあります。 「願いが叶う」不思議な金属、それがシルバーです。

【シルバーの特徴】
銀のもっとも魅力的なところといえば、その白く優しい輝きといえるでしょう。銀の元素記号「ag」はラテン語で、"白い輝き"を意味する「argentum」からつけられています。
その優しい輝きから、金は太陽の金属、銀は月の金属といわれてきました。銀は金属のなかでもっとも可視光線の反射率が高く、研磨することによってプラチナよりも強い輝きを出します。同じ白でもプラチナと比べて落ち着いた光沢が特徴です。
ただ、銀は化学変化を起こしやすく、大気や硫黄の含まれたものに触れていると黒く変色します。これは、空気中の硫黄によって表面に硫化銀の皮膜を作ることが原因です。硫化銀の皮膜の厚さによって、黄色、次に茶褐色に変わり、更に皮膜が厚くなると黒色になります。
化粧品やゴム製品、シャンプー、洗剤などに含まれている硫黄化合物、界面活性剤の硫黄分、卵や玉葱などの食品などからも硫化の影響を受けます。硫化による変色は銀ゆえの味わいでもあり、「いぶし」という作業でわざと硫化させ、くすんだ感じに加工する技法も用いられます。
ロジウムメッキなどのコーティングを行うことによって、硫化や塩化の黒変は避けられますが シルバー独特の柔らかな銀色の風合いは失われ プラチナのような硬質な光を放つ銀色となります。
銀は金属アレルギーが発生しにくく、安全な金属といわれています。たまに銀アレルギーといわれるものも、銀に含まれたニッケルが汗で溶け出したことが原因と思われます。純度の高い銀であればアレルギーはまずないでしょう。

【シルバーの純度】
銀製品の純度を表すには1000分率を用います。現在日本では「1000」、「950」、「925」、「900」、「800」という5種類があります。「950」というのは95.0%の銀と5.0%の他の金属(銅など)からなるシルバーという事です。「1000」の純銀は100%銀と言うことです。 銀に混ぜる金属(割金と言います)は、純銅を使用するのが通常です。
銅以外の金属を混ぜる場合は、銀の割合をそのままに硬度を上げるため、または変色を遅らせるためなどの「積極的」な理由の場合と、銀の割合を下げて銅の割合を上げると銀の色がでないめ、銀の色に似た他の安価な金属(ニッケル等)を混ぜて色調を合わせようとするなどの「消極的」な理由の場合があります。
銀に銅を加えることによって急激に硬度が上昇し、銅が7.5%を超えると硬度はそれほど変わらなくなるそうです。世界中のシルバーアクセサリーの主流が「925」であるのはこのためです。
イギリスはウィリアム1世の治世、925銀を法定銀とする銀本位法が定められました。この純度がスターリングシルバーです。イギリスの通貨を通称スターリングと呼ぶことがあるのと同じく、スターリング家が鋳造していたことで、その名が「本物の銀」の代名詞となりました。
純銀SV1000はとても軟らかいため、変形しやすい、傷がつきやすいことなどからアクセサリー製作には不向きといわれてきました。しかし、厚くしたり表面に硬化加工を施すことで最近はみられるようになってきました。純銀SV1000のよさはアレルギーに強く変色が遅いこと、そしてなによりも他とは比べ物にならない白い輝きといえるでしょう。

◆ピンクシルバーについて


最近、よく見かけるようになったピンクシルバー。ピンクゴールドよりもやさしい淡いピンク色が特徴です。
これは銀に混ぜる銅の保有量を増やし、他にも金やパラジウムなどの金属も混ぜてその微妙な配合によって作りだされています。そのため、とても高度な技術が必要とされており 通常のシルバーよりも値段が高めになります。
またメーカーにより独自の配合をするため特色のあるシルバーが作られています。 ただし、銅が多く含まれているため、金属アレルギーや、変色しやすいというデメリットがあります。 銅アレルギーの方にはオススメできませんが、変色は手入れ次第で元の輝きが取り戻せます。
純金を多く配合した独自の「ベリーシルバー」を開発されたお店ビボチーカ さんのアクセサリーはピンクゴールドよりもシルバー独特の淡い色を再現しています。

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【その他シルバーの種類】

◆リングをはめる指の意味


●左手…服従と信頼、思う力の象徴
親指愛を貫く、願望を実現させる、自分の信念を貫くなど目標や決意を実現させる力がほしいとき
人差し指積極性を高める、迷いが無くなる、方向性を指し示すなど自分の思いを実現に導きたいとき
中指直感力を高める、人の気持ちや場の状況を察知するなど、ひらめきや人間関係を築きたいとき
薬指愛の絆をより深める、愛や幸せを求めるとき
小指チャンスを呼ぶ、変化、出会いなど願い事を叶えたいときや現状を変えたいとき








●右手…権力と権威
親指指導者の指、敬意や行動力、意志力の持続、集団のトップになるときに良い
人差し指集中力、行動力、人を導き教える力、意志を強く持ちたいとき
中指行動力・迅速さを発揮する力、直感を高めたいとき
薬指心の安定、創造力を刺激、本来の自分らしさを出したいとき
小指魅力を発揮する力、変わらぬ想い、自分の魅力に気付いてもらいたいとき








◆シルバーのお手入れ


放っておくと硫化して黒ずんでいくシルバーアクセ。そして使っていく上での細かなキズが鈍い光沢をかもしだし、いい風合いとなって、 よりいっそう愛着のあるアクセサリーとなっていくのがシルバーならではの味わいともいえます。 でも、シルバー独特のピカピカした輝きもまた魅力です。購入当時の輝きを持続させたり、取り戻すためのお手入れを紹介します。

●日頃のお手入れ
  1. 外したら、綺麗な乾いた布で表面を拭く。
  2. 汚れていたら、水でもぬるま湯でも中性洗剤でもいいので、洗う。
  3. 温泉や温泉の素を入れたお風呂に入る時や、お化粧をする場合は、変色を防ぐ意味でもはずしておく。
  4. 空気がなるべく触れない密閉容器(添付のジップビニール袋等)やシルバーアクセサリー保管袋に入れてしまう。

●お手入れグッズでのお手入れ
  【クロスタイプクリーナー】
柔らかいフェルト地に微粒子の研磨剤を含ませた磨き布。硫化防止剤を含ませたものもあります。 軽く表面をこするだけで、黒ずみを簡単に落とします。小さな傷の除去や汚れ落とし、ツヤ出し効果があります。 研磨剤が入っているのでメッキ加工のアクセはメッキが剥がれてしまいますので磨きすぎに注意が必要です。 また、いぶし加工やつや消し加工などの部分も磨きすぎると加工による効果が薄れてしまいます。
ハガティ・シルバーダスター(銀磨きクロス) 貴金属磨き布ポリマールソフトタイプ【ブルー】
  【変色防止剤】
黒ずむ前に防止するもの。6ヶ月〜1年はピカピカの状態を保つことが可能です。
ハガティ・シルバースプレー200ml JEISシルキープ
  【液体タイプクリーナー】
チェーンや細工のあるものなどクロスでは磨きにくいものには洗浄液がお勧めです。液に数秒間浸して 水で洗い流し、 柔らかい布で水分を拭き取ればピカピカになります。いぶし加工をしたものは、そのまま浸けるといぶし部分が取れるので、 綿棒などに洗浄液を含ませて洗浄したい部分に液を塗るとうまくいきます。こちらも硫化防止剤が入ったものがあります。 石や他の金属が付いている場合は使用できない場合があるので注意が必要です。
ハガティ・ジュエルクリーンミニ50ml シルバークリーナーSPEEDIP
  【クリーム状の研磨剤】
いぶし加工や石が付いているアクセなど部分的に磨きたいアクセ向き。他にもローションタイプや半練りタイプもあります。 乾いた布に適量をつけ 磨きあげ、その後きれいな布でふき取ります。
ハガティ・シルバーポリッシュ100ml ウィノール
●お手入れに関するアドバイス ●こちらのshopさんにお手入れの仕方が詳しく載っています→シルバークロスカタログ